音声付きミキシング基礎講座 ~コンプ、EQの基本~

作曲、レコーディングが終わり、楽曲を発表したい!
そんなときに多くの方がつまづく、あるいは何となくでやってしまうのが「ミキシング」の作業でしょう。
作曲の方法や、プラグインの解説の動画やブログ記事は溢れているものの、ミキシングに関して明確に、これをすれば音が聴きやすくなるという情報はあまり無いように思います。
そこで今回は、業界用語で「ノーマル」と呼ばれる、誰が聴いても聴きやすいと感じるミキシングのレシピを紹介していきます。
第一回の今回は、「コンプ、EQの基本処理」編です!
1. 演奏を上手に聴かせるコンプの設定
基本的にどのパートにおいても共通するコンプレッサーのレシピです。
- Attack Timeを最速に設定
- Ratio を “2”に設定
- ゲインリダクションが-3dBになるようにスレッショルドを調整
- メトロノーム音と合わせて、演奏がリズミカルになるようにAttack Timeを調整
- 再度Ratio, スレッショルドをゲインリダクションが-4 ~ -5dBに調整
動画にあるように、フレーズがはっきりと聞こえるようになります。
また、リズム隊にこの処理を行うとグルーヴが付加され、よりノリのあるサウンドを得られます。
2.各パートを棲み分けさせるEQの基本
イコライジングの基本概念は、
- 不要な音のカット
- 輪郭強調のためのブースト
- パートの棲み分けを図る
の3点です。
例えばキックの処理をしているのであれば、ヴォーカルの集中する2500Hz辺りをカット、スネアがよく聴こえる500Hz辺りをカットします。
そして超低域を3dB程度ブーストし、ブーストした付近を軽くカットして音の輪郭を強調します。
ドラムとベースだけがなるように設定し、ドラムもベースもどちらも聴き取りやすいイコライジングを探します。(動画を参照してください)
一見そこまで大きく変化させていないようなイコライジングでも、ふたつのパートがはっきり聴こえるようになりますね。
まとめ
このレシピを全パートに適用していくと、どのパートもバランスよく聞こえる、「ノーマル」と呼ばれるミキシングが完成していきます。
カッコいいミキシングを目指したい気持ちはもちろん分かりますが、まずは最初にノーマルを作ること、そこから変化をつけていくことが大切です。
地味な作業ですが、しっかりレシピを守るとクリアなサウンドが得られるはずですので、是非お試しください。
次回はサチュレーション、バランス編です。引き続きお楽しみください。
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