モード・スケールを簡単に理解する方法|メジャースケールだけで教会旋法を使いこなす

DTMオンラインレッスン, 作曲上達法

アイオニアン、ドリアン、フリジアン……

DTMや作曲を学び始めると、多くのスケールが登場し、

「覚えることが多すぎる」

と感じる方も多いと思います。

しかし実際には、教会旋法(モード)は
“メジャースケールをずらしているだけ” です。

今回は、誰もが知っているメジャースケールだけを使って、

  • ドリアン
  • フリジアン
  • リディアン
  • ミクソリディアン

などを簡単に理解する方法を解説します。

スケールの理解が進むと、

“普通とは少し違うメロディ”

を自然に作れるようになります。


まずは「メジャースケール」だけ覚える

今回扱うのは、いわゆる「教会旋法(モード)」です。

モード名特徴
アイオニアン明るく安定
ドリアンマイナー感+少し明るい
フリジアンダークで緊張感が強い
リディアン浮遊感・幻想的
ミクソリディアン明るいが少し不安定
エオリアン一般的なマイナー
ロクリアン非常に不安定

一見かなり複雑そうですが、
実はこれらはすべて、

「Cメジャースケールの開始位置を変えたもの」

として理解できます。


Cメジャースケールを“ずらす”だけ

まずはDAWのピアノロールで、

Cメジャースケール

を書いてみます。

C D E F G A B

この時点では、白鍵しか使いません。

ここから、

「どの音から始めるか」

を変えるだけで、別のスケールになります。


モード一覧(白鍵のみ)

始める音モード名構成音
CアイオニアンC D E F G A B
DドリアンD E F G A B C
EフリジアンE F G A B C D
FリディアンF G A B C D E
GミクソリディアンG A B C D E F
AエオリアンA B C D E F G
BロクリアンB C D E F G A

つまり、

白鍵だけで弾きながら
「開始位置を変える」

だけでモードを理解できます。


覚え方は「アドフリミエロ」

モード名は、

ア・ド・フ・リ・ミ・エ・ロ

と頭文字で覚えるのがおすすめです。

略称正式名称
アイオニアン
ドリアン
フリジアン
リディアン
ミクソリディアン
エオリアン
ロクリアン

これだけ覚えておくと、
DAW上でかなり素早く作曲できるようになります。


移調すればどのキーでも使える

例えば、

DドリアンをCドリアンにしたい場合。

Dドリアンは

D E F G A B C

ですので、全体を2半音下げればOKです。

C D E♭ F G A B♭

これがCドリアンスケールになります。

つまり、

「まず白鍵だけで作る」
→ 「あとから移調する」

という考え方をすると、
複雑なスケールも非常に簡単に扱えます。


実践では“部分的に使う”のがおすすめ

アイオニアン(メジャー)や
エオリアン(ナチュラルマイナー)以外のモードは、

クセが強いものも多いです。

そのため、

  • 1音だけ借用する
  • 1小節だけ使う
  • 一瞬だけ空気感を変える

といった使い方が実践的です。

特に、

  • YOASOBI
  • King Gnu
  • Ado
  • ボカロ系楽曲

などでは、部分的なモード借用が非常に多く使われています。


モーダルインターチェンジも同じ考え方

コード進行でこれを行うのが、

モーダルインターチェンジ

です。

難しそうに聞こえますが、

「別のモードからコードを一瞬借りる」

だけです。

例えば、

Cメジャーの曲に
Cマイナー由来のコードを混ぜるだけでも、

J-POPらしい切なさが生まれます。


まとめ

スケールというと、

「全部暗記しなければいけない」

という印象を持ちがちですが、

教会旋法は実際には、

メジャースケールをずらしているだけ

です。

まずは、

  • 白鍵だけでモードを書く
  • 開始位置を変える
  • 必要なら後から移調する

という流れを覚えるだけで、
作曲の幅は一気に広がります。

現代は多くのメロディがすでに存在する時代ですが、

モードを部分的に取り入れるだけでも、

“普通とは少し違うメロディ”

を作りやすくなります。


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