ミックスが難しいと感じる人へ – DTMミックスの基本手順とプロのサウンドに近づく考え方 | Akashic DTM教室
ミックスが難しい」
「何をしてもプロのサウンドにならない」
「プラグインを増やしても良くならない」
DTMで楽曲制作をしていると、多くの人がこの壁にぶつかります。
音に迫力が出ないからマキシマイザーを追加する。
立体感が足りないからリバーブを深くする。
低音が弱いからオクターバーを足す。
――その結果、余計にバランスが崩れてしまう。
実は、ミックスが難しく感じる原因の多くは
「考え方の順番」が整理されていないことにあります。
この記事では、DTM初心者〜中級者がつまずきやすいポイントを整理しながら、
プロのサウンドに近づくための基本手順を解説します。
なぜミックスは難しいのか?

ミックスが難しいと感じる理由は主に3つです。
- 何から手をつければいいか分からない
- プラグインに頼りすぎている
- 音量・定位・奥行きの優先順位が整理できていない
ミックスは魔法ではありません。
基本は非常にシンプルです。
ミックスの本質はこの3つだけ

プロのミックスも、基本構造は次の3点に集約されます。
- 不要な音のカット + 音量幅の整理
- 左右(定位)への配置
- 奥行きを含めた空間設計
この順番で考えるだけで、ミックスは一気に整理されます。
DTMミックスの基本手順【6ステップ】

① まずはフェーダーとパンニングで極限までバランスを取る
コンプレッサーやイコライザー(EQ)を使う前にやるべきことがあります。
それは、
- フェーダーによる音量調整
- パンニングによる左右配置
です。
コンプレッサーもEQも、最終的には音量バランスを整えるためのツールです。
フェーダーで解決できるなら、プラグインは不要です。
例えば、緩急のあるギターソロを最初から強く圧縮してしまうと、
後からフェーダーを動かしても抑揚は戻りません。
まずは「素の状態」でバランスを作ることが、ミックス上達の第一歩です。
② 大きすぎる音だけをコンプレッサーで整える
ここで言う「大きすぎる音」とは、
- メーターが振り切れる音
- 主役を邪魔してしまう音
のことです。
例えば、ボーカルが主役の楽曲で、
ギターの一部フレーズだけが急に前に出てしまう場合。
そのとき初めてコンプレッサーの出番です。
背景にいてほしい音の抑揚を整えることで、
主役が自然に浮かび上がります。
③ パートの棲み分けのためにEQ処理を行う

次に行うのが、イコライザーによる周波数整理です。
例:
- キックとベースは帯域が近い
- スネアとギターも中域が被りやすい
優先するパートを決め、片方をカットします。
慣れないうちはスペクトラムアナライザーで確認しながら進めるとよいでしょう。
EQの本質は「音を派手にすること」ではなく、
全パートを同時に聴いたときの整理整頓です。
④ サチュレーションで奥行きと存在感を作る
不要な音の整理が終わったら、
サチュレーションなどで倍音を加えます。
倍音が増えると音は前に出て聴こえる傾向があります。
- 手前に出したい音は軽く歪ませる
- 奥に置きたい音はクリーンに保つ
こうして「奥行き」を設計します。
この工程では音量も変化するため、慎重に確認しましょう。
⑤ 全体を通してバランスを再確認する

サチュレーション後は必ず全体を通して聴きます。
2〜3パートだけでは正確な判断はできません。
立体感・定位・主役と背景の関係を確認し、
再度フェーダーバランスを整えます。
⑥ リバーブで空間を統一する
最後にリバーブで空間を整えます。
リバーブは派手なエフェクトではなく、
空間を統一する「接着剤」の役割です。
例えば、
- ボーカルとドラムに軽くRoomタイプを加える
こうすることで、同じ空間に存在している印象を作れます。
深くかけすぎないことがポイントです。
ミックスがうまくいかない人の共通点

- 最初からプラグインを挿す
- 音量と定位を詰めていない
- 何を主役にするか決めていない
ミックスは「足し算」ではなく「整理の作業」です。
まとめ|ミックスはお金よりも順番が大切
ここまでの工程を見れば分かる通り、
ほとんどはDAW純正プラグインで完結します。
ミックスは、プラグインにお金をかければ良くなるものではありません。
- 音量
- 定位
- 奥行き
この3つを正しい順番で整理できるかどうかが、
プロのサウンドに近づく最大のポイントです。
もし
- ミックスが難しいと感じている
- 独学で限界を感じている
- 何が間違っているのか分からない
という場合は、一度客観的な視点を入れることで一気に突破できることもあります。
Akashic DTM教室では、Zoomでの無料相談も行っています。
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