DTM作曲のアイデアが出ない人へ|J-POPソロとYOASOBI風ピアノフレーズの作り方
前回までの記事では、DTMでの作曲に行き詰まっている方や、独学で作曲の限界を感じている方に向けて、メロディ作成のレシピを紹介してきました。
今回も引き続き、「自分の発想ではなかなか書けないメロディ」を作る方法に焦点を当てて解説します。
具体的には、
- 楽曲の流れから徐々に離れていく単音のソロフレーズ
- YOASOBIのような複雑なピアノセクション
の作成方法を紹介します。
下準備

今回は、8小節のソロを作成することを想定します。
コード進行は仮に次の進行を使用します。
Am → C → F → G
また、J-POPでよく見られる
**「サビのメロディを踏襲したソロ」**を想定して作成していきます。
このレシピでは、次の手順で素材を作ります。
- サビのメロディをコピーする
- サビのメロディのオブリガートを作成する
- オブリガートに対して、さらに子となるオブリガートを作成する
- サビのコード進行を代理コードに変更し、その進行に沿ったメロディを作成する
手順2と3のオブリガートの作成方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
手順4では、
Am → C → F → G
というコード進行を代理コードに置き換え、
F → Am → Dm → Em
という進行を作ります。
この進行に対して、
「強拍にコードのルート音を配置する」
というメロディ作成のレシピを適用します。
この方法の詳しい解説も、別の記事で紹介しています。
ここまでで合計4つのメロディが出来上がります。
それらのMIDIデータをすべて重ね合わせれば準備完了です。
この重ね合わせたデータを、ここでは**「ソロの素材」**と呼ぶことにします。
単音ソロの作成レシピ

ここからは、非常にシンプルで機械的な作業です。
次のルールに従って、ソロの素材を単音フレーズに整理していきます。
- 前半4小節:コードの構成音を積極的に残す
- 後半4小節:コードの構成音を積極的に消す
例えば1小節目のコードが Am の場合、
A・C・E(コード構成音)
を優先的に残し、それ以外の音を削っていきます。
ただし、すべてを厳密に守る必要はありません。
2拍程度このルールで作れたら、残りは自由に調整するくらいのバランスで進めると自然なフレーズになります。
次に後半4小節です。
ここでは逆の作業を行います。
例えば後半の1小節目が Am の場合、
A・C・E(コード構成音)
を積極的に消していきます。
この作業によって、
- 前半:楽曲の雰囲気に沿ったフレーズ
- 後半:楽曲のイメージから離れていくフレーズ
というコントラストが生まれ、J-POPらしい展開のソロが完成します。
ピアノセクションの作成レシピ

YOASOBIのような複雑なピアノセクションも、同じ素材から作ることができます。
方法は非常にシンプルです。
先ほど作成した**「ソロの素材」**に対して、
- 16分音符
- 2分音符
など、あまり使われていない長さの音符を追加します。
すると自然に複数音のフレーズが生まれ、ピアノの動きが豊かなセクションを作ることができます。
重要なのは、準備段階でオブリガートを丁寧に作っていることです。
そのため、複雑なフレーズになっても和声的に安定したピアノパートが自然に出来上がります。
まとめ

今回紹介した方法は、非常に機械的な作曲法です。
しかし、このような手順を使うことで
- 自分では思いつかないメロディ
- 複雑なソロフレーズ
- J-POPらしい展開
を効率よく作ることができます。
作曲を続けていると、どうしても発想がワンパターンになることがあります。
そのようなときは、今回紹介したような作曲レシピを使うことで、新しいアイデアを生み出すことができます。
ソロフレーズだけでなく、曲の展開にフックを作りたい場面などでもぜひ活用してみてください。

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