作曲家になるには|独学・社会人からプロを目指す道筋

音楽の仕事・キャリア

「作曲家になりたいけれど、音大や専門学校には通っていない」「社会人になってからでも、プロを目指せるのだろうか」。そんな不安を持つ方に向けて、私がギター1本の作曲からプロの作曲家になるまでの道のりと、独学・社会人からプロを目指すために必要なことをまとめました。

結論:引き出しを増やし、曲を完成させて発表し続ける

Spotify・Apple Musicなど主要な音楽配信サービスのロゴ

作曲家を目指すうえで大切なのは、次の2つです。

  • メロディの作り方やコードのアレンジの引き出しを増やすこと
  • とにかく楽曲を完成させて、発表すること

学歴や年齢よりも、この2つを続けられるかどうかが、プロへの道を分けます。

私が作曲家になるまで

パッドコントローラーとキーボードで作曲するIkumi Magataの手元

ギターと歌、MTRから始まった

私が作曲を始めたのは16歳のときです。最初はギターを弾きながら歌って曲を作り、録音機材はMTR(マルチトラックレコーダー)だけでした。

バンドではCubaseで編曲をやり取り

その後バンドを組み、作曲とギターボーカルを担当しました。この頃にはCubaseとギターで曲を作り、バンドのメンバーともCubaseのファイルで編曲のやり取りをしていました。DAWを使って、自分のイメージを形にして共有する経験は、この時期に身につきました。

オーディションに合格し、プロの世界へ

転機になったのは、相馬敦さんのレーベル「Swan Song Records」のオーディションに合格し、21歳でアーティスト契約をしたことです。相馬さんはTHE YELLOW MONKEYや松任谷由実さんの作品に携わったプロデューサーで、私はそのもとで作詞作曲を学び、シンガーソングライターとして作品をリリースしました。

プロのもとで学んで変わったこと

アナログ機材と大型コンソールが並ぶレコーディングスタジオ

相馬さんから学んだことの中で、今も大切にしているのが次の考え方です。

独立したメロディ同士でも、定期的に和声的に合っている部分があれば、心地よいハーモニーとして成り立つ。

それまでの私は、メロディとコードを「合わせる」ことばかり考えていました。けれど、それぞれが独立して動いていても、要所で響きが合っていれば音楽として成立します。この考え方を知ってから、メロディやオブリガートの作り方の自由度が大きく広がりました。具体的な作り方はDTM作曲が上達する方法|メロディ・オブリガート・ソロの作曲テクニックで解説しています。

独学でつまずきやすい2つのポイント

1. リズムやコード進行がワンパターンになる

独学で作曲を続けていると、同じリズムや同じコード進行ばかり使ってしまいがちです。自分では気づきにくいため、どの曲も似た印象になってしまいます。コード進行の幅を広げる方法はDTMコード進行の作り方|ディグリー理解で“王道進行”から抜け出す方法を参考にしてください。

2. 対位法の考え方を身につけにくい

複数のメロディを同時に動かして響かせる「対位法」の考え方は、独学では身につけにくい分野です。私自身も、プロのもとで学んで初めて理解できました。ここは、教わることで大きく伸びる部分だと感じています。

作曲の力を伸ばすために続けた習慣

私には、半年に1枚のアルバムを制作できるように、毎日制作を続けていた時期がありました。

毎日作り続けると、曲を完成させるまでの流れが体に染みつきます。同時に、自分の手癖やワンパターンにも気づけるようになります。作曲の上達の考え方は作曲が上達する人の思考法でも紹介しています。

社会人・学生が最初の1年でやるべきこと

これから作曲家を目指す方が、最初の1年で取り組むべきことは次の2つです。

メロディとコードアレンジの引き出しを増やす

メロディの作り方やコードのアレンジの仕方は、知っているパターンが多いほど表現の幅が広がります。理論をもとにした具体的な方法はDTMでメロディが作れない人へ|作曲が上達する理論的レシピ4選で解説しています。

とにかく楽曲を完成させて発表する

途中で止まった曲は、実績になりません。まずは完成させること、そして発表することを優先してください。まず1曲を完成させる手順は独学DTMの最短ルート|4コードで曲を完成させる作曲手順がおすすめです。

作曲家を目指すのに、年齢は関係ある?

アイドルのようなアーティストとしての活動を目指すのでなければ、年齢は関係ありません。Akashic DTM教室には、70歳を超えてから作曲を身につけた受講生の方もいます。

社会人から結果を出した受講生

作曲講座の受講生の中には、自主リリースをした方が多くいます。また、日清焼そばU.F.O.と初音ミクのコラボ企画で行われたオリジナル楽曲コンテストで入賞した方もいます。

作曲で収入を得る方法の全体像は作曲・DTMを仕事にする方法|プロ・副業で収入を得る5つのルート、コンテストへの挑戦についてはリミックスコンテストの勝ち方もあわせてご覧ください。

よくある質問

Q. 音大や専門学校に通っていなくても、作曲家になれますか?

なれます。私自身、音楽の学校ではなく、大学院で物理を学びながら作曲を続けてきました。大切なのは学歴ではなく、引き出しを増やし、曲を完成させて発表し続けることです。

Q. 何歳からでも作曲家を目指せますか?

アーティストとしてのアイドル的な活動を目指すのでなければ、年齢は関係ありません。70歳を超えて作曲を身につけた受講生の方もいます。

Q. 毎日どのくらい作曲すればいいですか?

量の目安は人それぞれですが、私は「半年に1枚アルバムを作る」という目標から逆算して、毎日制作していました。期間と目標を決めて、そこから毎日の制作量を決めるのがおすすめです。

まとめ

  • 作曲家を目指すのに、学歴や年齢は必須条件ではない
  • メロディとコードアレンジの引き出しを増やす
  • 曲を完成させ、発表することを最優先にする
  • 独学ではワンパターンと対位法の理解でつまずきやすい
  • 目標から逆算して、毎日制作する習慣をつける

プロを目指して作曲を学びたい方へ

Akashic DTM教室の作曲講座では、メロディやコードアレンジの引き出しを増やし、楽曲を完成させて発表するところまでをマンツーマンでサポートしています。独学で伸び悩んでいる方は、無料体験レッスンでご相談ください。

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