作曲・DTMを仕事にする方法|プロ・副業で収入を得る5つのルート

音楽の仕事・キャリア

「作曲やDTMを、趣味ではなく仕事にしたい」「本業を続けながら、副業として音楽で収入を得たい」。Akashic DTM教室には、こうした目標を持った方が多く相談に来られます。

この記事では、21歳でレコード会社とアーティスト契約し、現在は海外レーベルからのリリースやミックスの受注を続けている私の経験をもとに、作曲・DTMで収入を得る5つのルートと、仕事にするために欠かせない考え方を解説します。

結論:音楽が「仕事」になる境目は「期限を守る」こと

プラグイン画面のモニターとコンデンサーマイクが並ぶAkashic DTM教室の制作スタジオ

最初にお伝えしたいのは、趣味のDTMと仕事としての音楽を分けるのは、機材や才能ではないということです。境目は「期限を守れるかどうか」です。

私自身、この意識が変わったのはレコード会社に所属して依頼を受けるようになってからでした。仕事の音楽には、プロデューサーやディレクターなど、自分以外の人が必ず関わります。相手が求める音を、決められた日までに完成させて渡す。これができて初めて、音楽は仕事になります。

このあと紹介する5つのルートも、すべてこの前提の上に成り立っています。

作曲・DTMで収入を得る5つのルート

ルート主に必要な力最初の一歩
1. レーベルからリリースする作曲・編曲・ミックスまで仕上げる力完成曲をそろえて、レーベルにデモを送る
2. ミックス・マスタリングを受注するミックスの技術と、依頼者の意図をくみ取る力自分のミックスの実例を用意する
3. コンペ・コンテストで実績を作る募集の意図に合わせて仕上げる力締め切りのある募集に1つ応募する
4. BGM制作・作編曲の依頼を受ける用途に合わせて作り分ける力用途別のサンプル曲を作る
5. 教える(レッスン・指導)自分のやり方を言葉で説明する力身近な人の制作を手伝ってみる

1. レーベルからリリースする

自分の作品をレーベルから配信・販売し、その売上から収入を得るルートです。私が最初に音楽で収入を得たのもこの形で、21歳のときにSwan Song Recordsとアーティスト契約し、シングルを発表しました。

その後はコンピューターミュージックに移り、インドのRAX Labelやイギリスのレーベル Purple Fly とも契約して作品をリリースしています。

デモの送り方から、オファー、契約までの流れは、海外レーベルへのデモの送り方|20社に送って3社からオファーを得た実体験で詳しく解説しています。

完成した曲をどこで発表するかについては、DTMで作った曲はどこに発表する?プロを目指す人が知っておきたい5つの出口戦略でも詳しく解説しています。

2. ミックス・マスタリングを受注する

歌い手やアーティストから音源を預かり、ミックスやマスタリングをして納品するルートです。作曲ができなくても始められ、技術がそのまま評価につながるのが特徴です。

ここでも大切なのは、自分の好みではなく依頼者の意図に合わせることです。私は国際リミックスコンテストでMixing部門・Mastering部門の評価もいただいています。Akashic DTM教室のレッスンでも、「なぜその処理をするのか」を重視しています。理由を説明できれば、依頼者との修正のやり取りも進めやすくなります。

ミックスの仕事の取り方や、依頼者とのやり取りについては、ミックスエンジニアになるには|資格より大事な実績と仕事の取り方で詳しく解説しています。

3. コンペ・コンテストで実績を作る

楽曲コンペやリミックスコンテストに応募し、採用や入賞を目指すルートです。それだけで生活できる収入になるとは限りませんが、第三者に評価された実績として、ほかのルートの仕事を取るときに大きな力になります。

私は2026年に、Warner Music主催の国際リミックスコンテストでIndie Pop部門1位、SKIO主催の国際リミックスコンテストでMastering部門1位をいただきました。締め切りがあり、募集の意図がはっきりしているコンテストは、「期限を守って仕上げる」練習の場としても最適です。リミックスの進め方はリミックスのやり方の記事も参考にしてください。

コンテストの選び方から、1位を取った曲の制作の進め方までは、リミックスコンテストの勝ち方|国際コンテストで1位を取った制作の進め方で詳しく解説しています。

4. BGM制作・作編曲の依頼を受ける

映像や配信などに使うBGMや、ほかの人の曲の作曲・編曲を依頼されて制作するルートです。アーティストとしての知名度がなくても始めやすく、用途に合わせて曲調や長さを作り分ける力が求められます。

依頼の仕事では、自分が作りたい曲ではなく、相手が使いやすい曲を作ることが何より大切です。ここでも、期限と相手の要望を守れるかどうかが、次の依頼につながるかを左右します。

5. 教える(レッスン・指導)

自分の知識や経験を、レッスンや指導という形で提供するルートです。私もこれまでに100名以上を指導してきました。

教えるためには、自分が感覚でやっていることを言葉にする必要があります。その過程で自分の制作も整理されるので、ほかのルートと並行して続ける価値があります。

本業と両立しながら制作時間を作る方法

「Akashic Music」のネオンサインがある吸音材張りの制作スタジオ

副業や兼業で音楽を仕事にしたい方から、最も多く受ける相談が「制作の時間がない」というものです。

私は大学院で物理を研究しながら音楽活動をしていました。大学院に寝泊まりし、深夜は物理の研究、日中はレーベルでの制作、夕方から夜は都内でバンド活動という生活です。遊ぶ時間はほとんどなく、1日のほとんどを音楽に使っていました。

今も変わらず意識しているのは、SNSやネットに時間を使わないことです。iPhoneを見る時間は1日15分以下にしています。特別な時間術があるわけではありません。時間を奪うものを減らすことが、制作時間を確保するいちばん確実な方法だと考えています。

仕事を目指す人がやりがちな3つの失敗

1. 創作意欲の有無で制作スピードを決めてしまう

「やる気が出たら作る」という進め方では、仕事のペースについていけません。仕事の音楽は、気分が乗らない日でも決まった量を進める必要があります。

2. 期限を設けない

締め切りのない制作は、いつまでも細部をいじり続けることになりがちです。依頼がないうちから自分で期限を決め、その日までに仕上げる習慣をつけておくと、実際に仕事を受けたときに慌てずに済みます。

3. 楽曲を完成させない

途中まで作った曲が何十曲あっても、仕事の実績にはなりません。リリースも、コンペも、依頼の仕事も、完成した曲でしか評価されないからです。まずは1曲を最後まで仕上げることを優先してください。

結果を出した受講生に共通していたこと

Akashic DTM教室の受講生の中には、楽曲コンペでの入選、作品のリリース、作編曲の仕事、ミックスの依頼を受けるところまで進んだ方がいます。

結果を出した方に共通していたのは、継続して受講し、レッスンの録画を見てしっかり復習していたことです。1回のレッスンで聞いた内容を、自分の曲で何度も試して身につける。地道ですが、これが最も確実な近道でした。

よくある質問

Q. 独学でも作曲を仕事にできますか?

可能です。ただし、仕事では第三者の耳で評価されるため、自分の曲を客観的に聴いてもらえる環境があると上達が早くなります。私自身も、プロデューサーの相馬敦さんのもとで作詞作曲を学びました。

独学・社会人からプロの作曲家を目指す道筋は、作曲家になるには|独学・社会人からプロを目指す道筋で詳しく解説しています。

Q. 社会人や、本業がある状態からでも目指せますか?

目指せます。私も研究や大学の講師の仕事と並行して音楽を続けてきました。大切なのは、使える時間を音楽に集中させることと、期限を決めて曲を完成させ続けることです。

Q. まず何から始めればいいですか?

自分で期限を決めて、1曲を完成させるところから始めてください。そのうえで、5つのルートの中から今の自分の得意に近いものを1つ選び、最初の一歩を踏み出すのがおすすめです。

まとめ

Akashic DTM教室の代表、Ikumi Magataの作業風景
  • 趣味と仕事の境目は「期限を守り、他者の求める音を完成させること」
  • 収入を得るルートは、リリース、ミックス受注、コンペ・コンテスト、BGM・作編曲の依頼、レッスンの5つ
  • 本業と両立するなら、時間を奪うものを減らして制作時間を確保する
  • 創作意欲に頼らず、期限を決めて曲を完成させ続けることが第一歩

プロ・副業を目指すなら、無料体験レッスンへ

Akashic DTM教室では、作曲やミックスを仕事にしたい方に向けて、現場で通用する考え方と技術をマンツーマンでお伝えしています。作曲を軸にする方は作曲講座、ミックスを軸にする方はミックス講座をご覧ください。

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