音楽理論やシンセサイザーや機材の知識は学ぶのに時間がかかるものです。しかし、DTMには要点を抑えてしまえばすぐに使うことの出来る小技が盛り沢山。
ここでは動画で解説をしながら、初心者の方から上級者の方にも役立つDTMの小技を3つ紹介していきます。
今回はVSTi(バーチャル音源/プラグイン)の裏技編です♪
ピッチベンドでスライド奏法を再現!
特にストリングス音源において、リアリティを欠いてしまう大きな原因が、スライド奏法を再現できていないことにあります。
スライド奏法とは、弦楽器で左手を文字通りスライドさせて音程を連続的に変化させるものです。ここでは特に、フレットのないバイオリンなどの楽器に関して解説していきます。
ギターやベースなど、フレットのある楽器とは異なり、フレットレスの楽器はスライド奏法をした時、音程が連続的に変化します。
それはピアノロール上では再現できないように思われますが…簡単な解決策があります。
実際に動画で確認してみましょう^^
このように、ピッチベンドを書くことで、バイオリン奏者が弦をスライドして演奏した時の音色をかなりリアルに再現することが出来ます!
ポイントは、既に作ってあるMIDIデータを良く見て、音程の跳躍が大きいところにピッチベンドを書くことです。
Cubase付属の音源でもこれだけリアリティを出せるのは、驚きではないでしょうか??
アーティキュレーションで細かい演奏を模倣!
続いてストリングス音源の小技を紹介します。
ミュート奏法など、弦の細かいニュアンスを演奏するタイプの表現は、通常のMIDIの書き込みでは再現することが出来ません。(ものすごく緻密に設計すれば出来ないことはありませんが、時間がかかりすぎます)
そこで有効なのが、「アーティキュレーション」という項目です。
早速見ていきましょう!
そんな事が出来たのか!!と驚かれる方もいらっしゃるのでは無いかと思います。筆者もこれを知った時は目からウロコでした。。
アーティキュレーションは対応している音源が限られていますが、ブラス系の音源など、これを使うだけでぐっと表現の幅が広がるので、是非お試しください^^
サイドチェインコンプでグルーブを出す!
今回の最後に紹介するのは、サイドチェインコンプレッションです。
一番基礎的な、Kickが鳴ったタイミングでベースの音がコンプレッサーで圧縮されて、グルーブが出るといった場合を見ていきましょう!
まずは動画をご覧ください♪
このように、「サイドチェイン」という方法を使うと、何かを「トリガー」にして、コンプレッサーなどのプラグインを「動作」させることが出来ます。
この場合、同じタイミングで打ち込まれているKickとベースのうち、ベースに対してサイドチェインコンプレッションを適用しているので、このように一瞬音が潰れてグルーブが出てきます。
効果てきめんなので是非お試しくださいね^^
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