【初心者向け】作曲のやり方を完全解説|DTMで1曲作る具体手順

DTM入門, 作曲上達法

作曲は「安定と不安定」で考えると一気に簡単になる


多くの人が作曲でつまずく理由はシンプルです。

「なんとなく感覚で作ろうとしている」からです。

実際の作曲はもっとシンプルで、

安定と不安定のバランスを設計する作業です。

例えばスケートボードのように、

  • 安定した状態だけだと進まない
  • 不安定すぎると転ぶ

このバランスがあることで前に進みます。

音楽も同じで、

  • 安定ばかりだと飽きる
  • 不安定ばかりだと聴いていられない

この2つを繰り返すことで「続きが聴きたくなる音楽」になります。


コードには「安定・不安定」がある

キーの各音には性質があり、例えばメジャースケールではディグリー(度数)順に下記のような性質があります。

ディグリー(度数)Cメジャースケールの場合の音名性質
1度非常に安定
2度緊張
3度安定
4度ファ濁り
5度安定
6度暗い
7度緊張

ですから、これらが合わさったコードにはそれぞれ性格があります。

Cメジャーキーで見ると以下の通りです。

  • C(ド・ミ・ソ)→すべて安定音で非常に安定
  • Dm(レ・ファ・ラ)→緊張・濁り・暗さがあり不安定
  • Em(ミ・ソ・シ)→一部不安定が混ざるため少し不安定
  • F(ファ・ラ・ド)→濁りが強く長く聴くと不安定
  • G(ソ・シ・レ)→緊張と不安定が強くかなり不安定
  • Am(ラ・ド・ミ)→安定音が多く落ち着く
  • Bdim(シ・レ・ファ)→非常に不安定で単体では使いにくい

このように、コードは「安定度」で整理できます。

作曲とは、メロディ、コードともに、このような安定と不安定を並べることです。


作曲の基本手順(これだけで1曲作れる)


① コード進行を作る

まずはコード進行です。

初心者は以下の進行から始めると良いです。

C → G → Am → F

  • 安定 → 不安定 → 安定 → やや不安定

という流れになっています。

この進行が気持ちよく聴こえる理由は、

最後のFがやや不安定な状態で終わるため、

次にC(安定)に戻ったときに強い安心感が生まれるからです。

また、

F → G → Am → C

という進行もよく使われます。

これは

  • 不安定 → より不安定 → かなり不安定 → 安定

という「段階的に解決する流れ」になっています。


② メロディは「コードの音」から作る

初心者が一番失敗するポイントがここです。

いきなり自由にメロディを作ろうとすると、

ほぼ確実にうまくいきません。

まずはコードの中の音だけで作ります。

例えばCコードなら

ド・ミ・ソ

この3つだけでメロディを作ります。その後ディグリーの表を参考にしながら、コードの音以外も加えていって表情をつけます。

実際のレッスンでも、

このレシピで作ったメロディが成立することが確認されています。

むしろ余計な音を使わない分、

自然でまとまりのあるメロディになります。


③ 安定と不安定を交互に使う

ここが作曲の本質です。

重要なのはバランスです。

例えば、

  • コードが不安定(Gなど)のとき → メロディは安定させる
  • メロディが不安定(7度など)のとき → コードは安定させる

この「どちらかを安定させる」設計が重要です。

実際の楽曲でも、

  • 安定な音を使うときはリズムを崩す(シンコペーション)
  • 不安定な音を使うときはリズムを安定させる

という設計がされています。

音程とリズムでバランスを取るイメージです。


初心者が必ずつまずくポイント


① メロディが単調になる

原因は明確です。

安定音(ド・ミ・ソ)ばかり使っているためです。

安定だけだと「安全だけど面白くない音」になります。


② 音がしっくりこない

原因は、

不安定な音が解決していないことです。

例えば、

  • ファ(4度)
  • シ(7度)

これらは強い不安定感があります。

この音を使ったあとに、

  • ミ(3度)
  • ド(1度)

に戻らないと、違和感が残ります。


解決法:半音の動きを使う

初心者が一気にレベルアップする方法があります。

半音の動きを使うことです。

具体的には

  • ファ → ミ
  • シ → ド

この2つです。

この動きは、

不安定 → 安定

を最も強く感じられる動きです。

この解決感が「エモさ」になります。


メロディの作り方(実践レシピ)


Aメロ

  • 音の動きを小さくする
  • なめらかに動かす

例えば、2度ずつ動かすようなメロディにすると自然に聞こえます。


Bメロ

  • 半音を増やす
  • 不安定さを強める

ここで緊張感を作ることで、サビに向かう準備ができます。


サビ

  • 跳躍を増やす
  • 音域を広げる

例えば、

1拍目にコードのルート音を置くと、

自然に跳躍が生まれます。

これにより一気に「サビ感」が出ます。


よくある失敗と対策


ずっと同じ感じになる

原因は、安定と不安定の変化がないことです。

解決策は、

  • 安定 → 不安定 → 安定

という流れを意識することです。


気持ちよく終わらない

終わり方にも種類があります。例えばCメジャースケールのコード進行の場合、

  • Cで終わる → 完全に終わる(正格終止)
  • Amで終わる → まだ続きそう(偽終止)

例えば、

あえてAmで終わらせることで

「もう一度聴きたくなる曲」にすることもできます。これは最近のJ-POPで非常に良く使われている方法です。


さらにレベルを上げたい人へ


ペンタトニックを使う

ペンタトニックスケールは、

  • 4度(濁り)
  • 7度(不安定)

を含まないスケールです。

そのため、

どんなフレーズでも自然に聞こえます。

初心者が最初に使うには非常に有効です。


有名曲も同じ仕組みで作られている

実際のプロの楽曲でもやっていることは同じです。

  • 安定と不安定の設計
  • メロディとコードのバランス

例えば、

  • メロディが安定しているときはコードを少し不安定にする
  • 不安定な音を使うときはコードトーンで安定させる

このように、すべて計算されています。

米津玄師さんの名曲「Lemon」をディグリーで読み解くと、このような計算が非常に丁寧にされていますので、余力のある方は是非MIDIで曲を分析してみてください。


まとめ

作曲は難しくありません。

やることは3つだけです。

  • コード進行を作る
  • コードの音からメロディを作る
  • 安定と不安定をコントロールする

この3つができれば、1曲は必ず作れます。


もし

  • メロディが作れない
  • 曲が途中で止まる
  • 理論が分かっても実際に作れない

という場合は、

実際の制作画面を見ながら一緒に作るのが一番早いです。

Akashic DTM教室では、

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