BGM制作を仕事にする方法|動画・ゲーム向けの作り方と仕事の取り方

音楽の仕事・キャリア

「動画やゲームのBGMを作る仕事がしたい」「BGM制作から作曲の仕事を始めたい」。BGM制作は、作曲を仕事にしたい方にとって入口になりやすい分野です。

私はこれまでに、ボランティアの動画、大学のオンライン講義、企業のYouTubeチャンネルなどのBGMを制作してきました。その経験をもとに、BGM制作の進め方と、仕事の取り方を解説します。

結論:BGMは「主役にならない音楽」として作る

ヘッドホンでBGMの聴こえ方を確かめながら制作する女性

BGM制作で最も大切なのは、音楽が主役ではないことを前提に作ることです。BGMは、映像やセリフを引き立てるためのものです。小さな音量で流れ、セリフの邪魔をせず、自然に繰り返せる。この3つを意識するだけで、BGMとしての使いやすさは大きく変わります。

BGM制作の主な仕事

BGM制作の依頼には、次のような用途があります。

  • 動画(YouTube、企業のプロモーションなど)のBGM
  • オンライン講義や配信のBGM
  • ゲームのBGM

私の最初のBGMの仕事は、ボランティアでの制作でした。そこから、大学のオンライン講義や企業のYouTubeチャンネルのBGMへと広がっていきました。

依頼を受けたら最初に確認すること

BGMの依頼を受けたとき、私がまず確認しているのは次の2つです。

  • BPM(テンポ):映像の展開や、話すスピードに合った適切なテンポを確認します
  • 曲の雰囲気:明るさ、暗さ、激しさなど、どんな印象にしたいかを確認します

この2つが決まれば、BGMの方向性はほぼ固まります。

BGMを作るときに意識している3つのこと

夜のスタジオでBGMのループやミックスを考える男性

1. 4小節または8小節で自然にループできるようにする

どの用途のBGMでも共通して、4小節または8小節で自然にループできるように作っています。映像の長さに合わせて繰り返し使われることが多いため、つなぎ目で違和感が出ないことが大切です。

2. 小さな音量で流れることを前提に楽器を選ぶ

BGMは、多くの場合とても小さな音量で再生されます。そのため、小さな音量でも雰囲気が伝わる楽器を選ぶようにしています。

3. センターを大きく空けてミックスする

BGMが流れる中央には、セリフやナレーションが入ることが多くあります。そのため、ミキシングではセンターを大きく空けるようにしています。楽器を左右に配置する考え方はパンとリバーブの基本|ミックスで奥行きと広がりを出す方法で解説しています。

BGM制作の流れと時間配分

私の場合、BGM1曲は次のような流れで制作しています。

工程目安の時間
作曲・編曲約15分
ミックス約30分
休憩一度耳を休める
マスタリング休憩のあとに行う

ポイントは、ミックスのあとに一度休んでからマスタリングに入ることです。耳をリセットすることで、客観的に仕上がりを判断できます。作業時間は経験によって大きく変わるので、最初は時間を気にせず、この流れを身につけることを優先してください。

歌ものとBGMの違い

プラグイン画面のモニターとコンデンサーマイクが並ぶAkashic DTM教室の制作スタジオ

歌ものでは、メロディや歌が主役になります。一方のBGMは、映像やセリフが主役です。音楽が前に出すぎないこと、そして繰り返し聴いても邪魔にならないことが求められます。

BGMの感覚を身につけるために、私はYouTube動画のBGMを多く聴くようにしていました。実際に使われているBGMが、どのくらいの音量で、どんな楽器で鳴っているのかを意識して聴くと、求められる音が見えてきます。

BGMの仕事を取るためのポートフォリオ

私は、人気のあるYouTuberに、まず無償でBGMを提供してポートフォリオを作るのが一番だと考えています。実際に使われているBGMは、どんなサンプル音源よりも説得力のある実績になります。

副業として始める進め方はDTMを副業にする方法|未経験から最初の収入を得るまででも紹介しています。

Audiostockへの登録で、自分のスキルを確かめる

Audiostockは、BGMなどの音源を販売できるサイトです。審査は年々厳しくなっているので、自分のスキルが通用するかを確かめる意味でも、登録に挑戦してみるのがおすすめです。BGMを含めた作曲の収入の仕組みは作曲の収入の仕組み|配信・印税・BGMで何が入るのかで解説しています。

BGM制作から劇伴へ進むときの注意点

BGM制作は、音楽が主役ではない場面での制作という点で、映像音楽である劇伴にもつながる学びが大きい分野です。

ただし、劇伴ではストーリーの展開に合わせて、楽曲を変化させることも求められます。BGMのスキルが十分にあっても、劇伴の難易度は高いことに注意してください。BGMで経験を積みながら、ストーリーに合わせて曲を展開させる力も磨いていきましょう。

BGM制作で仕事につながった受講生

依頼を受けたBGMを自宅で制作する女性

Akashic DTM教室の受講生の中には、依頼を受けてゲームと動画のBGMを制作した方がいます。

よくある質問

Q. BGM制作に必要なスキルは何ですか?

作曲・編曲の力に加えて、ミックスの力が大切です。特に、小さな音量でも雰囲気が伝わる楽器選びと、セリフのためにセンターを空けるミックスが求められます。

Q. 最初の仕事はどうやって見つければいいですか?

私はボランティアの動画BGMから始めました。人気のあるYouTuberに無償でBGMを提供し、実際に使われた実績を作るのがおすすめです。

Q. ゲームのBGMで気をつけることは?

ゲームのBGMは繰り返し再生されるため、4小節または8小節で自然にループできるように作ることが大切です。

まとめ

  • BGMは、音楽が主役ではないことを前提に作る
  • 依頼を受けたら、まずBPMと曲の雰囲気を確認する
  • 4小節または8小節で自然にループできるようにする
  • 小さな音量でも伝わる楽器を選び、センターを空けてミックスする
  • 人気のYouTuberへの無償提供で、使われた実績を作る
  • 劇伴はストーリーに合わせた変化も求められ、難易度が高い

作曲・DTMで収入を得るルートの全体像は作曲・DTMを仕事にする方法|プロ・副業で収入を得る5つのルートで解説しています。

BGM制作を仕事にしたい方へ

Akashic DTM教室の作曲講座では、BGMから歌ものまで、用途に合わせた作曲・編曲を、ミックス講座では、セリフを邪魔しないミックスの考え方をマンツーマンでお伝えしています。何から始めるか迷っている方は、無料体験レッスンでご相談ください。

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