楽曲コンペとリミックスコンテストの違い|プロを目指すならどちらから挑む?

音楽の仕事・キャリア

「プロを目指して、まずはコンペに挑戦してみたい」。そう考えたときに迷うのが、楽曲コンペとリミックスコンテストのどちらに挑むべきかです。

私はWarner Music主催の国際リミックスコンテストでIndie Pop部門1位をいただくなど、海外のリミックスコンテストで評価を受けてきました。また、Akashic DTM教室では、楽曲コンテストで入選した受講生も出ています。その経験をもとに、2つの違いと、プロを目指す人がどちらから挑戦すべきかを解説します。

結論:まずは海外のリミックスコンテストから挑戦する

ステージ照明に照らされたライブ会場の観客(プロとしての音楽活動のイメージ)

これからコンペに挑戦する方には、海外のリミックスコンテストから始めることをおすすめしています。海外のリミックスコンテストでは、順位に加えて評価点やフィードバックが得られるため、自分の今のレベルを客観的に知ることができるからです。

そして、どちらに挑戦する場合でも土台になるのが、高いクオリティのミックスとマスタリングです。

楽曲コンペとリミックスコンテストの違い

楽曲コンペは、アーティストや企画のために新しい楽曲を募集し、採用する曲を選ぶものです。一方のリミックスコンテストは、主催者が用意した原曲の素材(ステム)を使って、リミックスを作って応募するものです。

楽曲コンペリミックスコンテスト(海外)
作るもの募集の主題に合わせたオリジナル曲原曲の素材を使ったリミックス
特に求められることユニークなアイデアと、主題に合ったアイデアの上手な調合原曲のノリを活かしながら、自分らしいサウンドを出すこと
共通して求められることハイレベルなミックス・マスタリングハイレベルなミックス・マスタリング
結果のわかり方入選か落選かのみのことが多い(国内の場合)順位に加えて、評価点やフィードバックが得られる

楽曲コンペで求められること

楽曲コンペでは、ユニークなアイデアと、コンペの主題に合ったアイデアを上手に調合することが求められます。個性だけでも、主題に合わせるだけでも足りません。その両方のバランスが評価を分けます。

どちらにも共通して求められること

楽曲コンペにもリミックスコンテストにも共通しているのが、ミックスとマスタリングにかなりハイレベルなクオリティが求められることです。逆に言えば、ミックスとマスタリングがしっかりできていれば、どちらでもある程度の評価は得られると実感しています。

なぜ海外のリミックスコンテストから始めるのがおすすめなのか

コンテストの結果を前に考え込む女性

理由は、結果から自分のレベルがわかるかどうかにあります。

  • 海外のリミックスコンテスト:順位だけでなく、評価点やフィードバックが得られる。どこが評価され、どこが足りないのかがわかる
  • 国内のコンテスト:入選か落選かのどちらかしかわからないことが多い。自分のレベルを知るのには向いていない

プロを目指す段階では、「通ったかどうか」よりも「何が足りないか」を知ることが成長につながります。そのため、まずはフィードバックが得られる海外のリミックスコンテストで経験を積むのがおすすめです。

リミックスコンテストで身につき、楽曲コンペにも活きる力

リミックスコンテストに挑戦すると、次の2つの力が身につきます。どちらも楽曲コンペや、実際の仕事でそのまま活きる力です。

  • 短時間で楽曲を仕上げる作業スピード:締め切りまでに、アレンジからマスタリングまでを仕上げる経験が積めます
  • 海外基準のミックス・マスタリングのスキル:海外の応募曲と並べて評価されるため、通用する音の基準が身につきます

私がコンテストで実践している具体的な進め方はリミックスコンテストの勝ち方|国際コンテストで1位を取った制作の進め方で解説しています。

リミックスコンテストはどこで探す?

スタジオで次に挑むコンテストを考える男性

受講生には、国内よりも海外のコンテストを勧めています。主に紹介しているのは次の3つです。

LabelRadarはレーベルへのデモ提出にも使えるサービスです。使い方は海外レーベルへのデモの送り方でも紹介しています。

楽曲コンテストで入選した受講生の例

Akashic DTM教室の受講生の中には、日清焼そばU.F.O.のオリジナル楽曲コンテストに、初音ミクを使ったポップな楽曲を提出して入選した方がいます。

評価につながったのは、次の2点だと考えています。

  • ミックスとマスタリングが、とても上手くできていたこと
  • メロディやコードの構成に、一般的に受け入れられやすいものを選べていたこと

ここでも、ミックスとマスタリングのクオリティが大きな役割を果たしています。

通らない作品に共通する特徴

楽曲コンペでもリミックスコンテストでも、通らない作品に共通しているのは、グルーヴに気を配れていないことです。特に、ドラムやベースなどのリズム隊をおろそかにしている楽曲は通らない印象があります。

メロディやコードに意識が向きがちですが、曲のノリを支えているのはリズム隊です。ベースラインとドラムの作り方はベースから考える作曲・編曲も参考にしてください。

応募する前に確認しておきたいこと

コンペやコンテストには、それぞれ応募規約があります。権利の扱いや提出形式、締め切りなどは主催者ごとに異なるので、応募前に必ず規約を読んでおきましょう。

よくある質問

Q. 国内のコンペには挑戦しないほうがいいですか?

挑戦すること自体は良い経験になります。ただ、入選か落選かしかわからないことが多いため、自分のレベルを知る目的には向いていません。まずは評価点やフィードバックが得られる海外のリミックスコンテストで実力を確かめるのがおすすめです。

Q. 楽曲コンペとリミックスコンテスト、どちらが難しいですか?

求められる力が少し違います。楽曲コンペでは主題に合ったオリジナルのアイデアが、リミックスコンテストでは原曲を活かしたアレンジが求められます。ただ、どちらもミックスとマスタリングのクオリティが高ければ、ある程度の評価は得られます。

Q. 初心者でも挑戦していいですか?

ぜひ挑戦してください。締め切りまでに1曲を仕上げる経験そのものが、プロを目指すための練習になります。

まとめ

DAWとコントローラーでミックスを仕上げるIkumi Magata
  • 楽曲コンペでは、ユニークなアイデアと主題に合ったアイデアの調合が求められる
  • どちらにも、ハイレベルなミックスとマスタリングが求められる
  • 海外のリミックスコンテストは評価点やフィードバックがもらえるので、最初の挑戦におすすめ
  • リミックスコンテストで、作業スピードと海外基準のミックス・マスタリングが身につく
  • グルーヴとリズム隊をおろそかにしない

コンペやコンテストを含めた、作曲・DTMで収入を得るルートの全体像は作曲・DTMを仕事にする方法|プロ・副業で収入を得る5つのルートで解説しています。

コンペで評価される音を作りたい方へ

Akashic DTM教室のミックス講座では、国際コンテストで評価されたミックス・マスタリングの考え方を、作曲講座では、主題に合わせたアイデアの作り方をマンツーマンでお伝えしています。自分の曲がどこまで通用するか知りたい方は、無料体験レッスンでご相談ください。

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