ミックス依頼の相場と料金の決め方|副業で受ける人・依頼する人へ
「ミックスを依頼したいけれど、いくらが妥当なのか分からない」「副業でミックスを受けたいけれど、料金をいくらに設定すればいいのか迷う」。この記事では、ミックス依頼の料金相場と、私が実際に料金を決めるときに考えていることをまとめました。
私は2016年からミックスの依頼を受けてきました。国内に加えて、海外の方からの依頼も受けています。依頼する側と受ける側、両方の視点で解説します。
結論:安さで選ばない、安さで売らない

最初に結論をお伝えします。
- 依頼する側:料金の安さだけで選ばず、必ず過去の作品をよく聴いて判断する
- 受ける側:安くしすぎない。安すぎる料金は、自分の労力にも、クオリティの印象にも見合わなくなる
ミックス依頼の料金相場
歌ってみたのミックスを例にすると、依頼先ごとの料金の目安は次の通りです。
| 依頼先 | 料金の目安 |
|---|---|
| スキルマーケット(ココナラなど) | 3,000円〜15,000円 |
| プロのスタジオ・エンジニア | 15,000円〜50,000円 |
| SNSでの個人間の依頼 | 0円〜5,000円 |
出典:ココナラマガジン「歌ってみたMIX制作依頼の相場はいくら?」(2026年3月10日公開)。料金は、トラック数や曲の長さ、作業内容によって大きく変わります。
Akashic Music Productionの料金
参考として、私が運営するミキシング・マスタリングサービス「Akashic Music Production」の料金を紹介します。30トラック以内・4分30秒以内の楽曲の概算料金です(記事公開時点)。
| プラン | 対象と内容 | 通常料金 | モニター価格 |
|---|---|---|---|
| One – Chorus Polish | ワンコーラス(1分30秒以内)のミックス・マスタリング | 48,000円 | 36,000円 |
| Sound Polish | フルコーラスのオーディオ補正・ミックス・マスタリング | 72,000円 | 54,000円 |
納品後の修正は2回まで無料で、納期は素材の入稿と入金の確認後、約2週間が目安です。正式な料金は、音源を確認したうえでお見積りしています。
料金を決める3つの要素

私がミックスの料金を決めるときに考えているのは、次の3つです。
- トラック数:トラックが多いほど、一つひとつの処理と全体のバランスを取る作業が増えます
- 曲の長さ:曲が長いほど、確認や調整にかかる時間が増えます
- 修正の回数:料金に含める無料修正の回数を、あらかじめ決めておきます
別料金にしているもの
次の2つは、基本の料金とは別に料金をいただいています。
- 無料の修正回数を超えた場合の修正
- トラックの差し替え
どこまでが料金に含まれるかを最初に明確にしておくと、依頼者とのトラブルを防げます。
見積もりの前に確認すること
見積もりの前に、依頼者に必ず確認しているのは納期です。それ以外は、音源を確認したうえで判断しています。
副業で受けるときの料金の考え方

始めたばかりの頃の料金
私がミックスの依頼を受け始めた頃は、1曲2万円程度で行っていました。その後、実績が増え、依頼の数が多くなってきたことをきっかけに、現在の料金に変更しました。
安くしすぎると起きる2つの問題
副業で始めるとき、依頼を取るために料金を下げたくなるかもしれません。ただ、安くしすぎると次の問題が起きます。
- 1時間あたりの単価が極端に低くなる:ミックスは時間のかかる作業です。安すぎると、労力に見合わなくなってしまいます
- クオリティも低いと思われる:料金は、依頼する側にとって品質の目安にもなります。安すぎると、かえって選ばれにくくなることがあります
依頼を受け始めるまでの準備や、本業と両立する進め方はDTMを副業にする方法|未経験から最初の収入を得るまでで解説しています。
海外と国内の違い
海外の方からの依頼も受けてきて感じるのは、次の違いです。
- 料金:海外のほうが高めです。円安の影響も大きいです
- 納期:国内のほうが、短い納期でお願いされることが多いです
海外の依頼は、SoundBetterなどのサービスや、コンテストでの実績を見た方から受けています。詳しくはミックスエンジニアになるにはで紹介しています。
ミックスを依頼する方へ:料金だけで選ばない
依頼する側の方にお伝えしたいのは、安いエンジニアは、クオリティが低いことが多いということです。
依頼先を選ぶときは、必ずそのエンジニアの過去の作品をよく聴いてください。自分が目指す音に近い作品を手がけているかどうかが、料金よりも大切な判断材料になります。
よくある質問

Q. 副業で始めるなら、最初はいくらに設定すればいいですか?
相場を参考にしつつ、安くしすぎないことが大切です。私は始めた頃、1曲2万円程度で受けていました。1時間あたりの単価が低くなりすぎないか、作業時間から逆算して確認しておきましょう。
Q. 料金はいつ上げればいいですか?
私の場合は、実績が増え、依頼の数が多くなってきたタイミングで料金を変更しました。依頼が途切れずに入るようになったら、見直しを考えるタイミングです。
Q. 修正は何回まで料金に含めるべきですか?
回数はエンジニアによって異なりますが、あらかじめ決めて、依頼者に伝えておくことが大切です。私のサービスでは、納品後の修正は2回まで無料にしています。
まとめ
- 歌ってみたのミックスは、スキルマーケットで3,000円〜15,000円、プロのスタジオ・エンジニアで15,000円〜50,000円が目安
- 料金はトラック数、曲の長さ、修正の回数で決める
- 無料の修正回数を超えた修正やトラックの差し替えは、別料金にしておく
- 安くしすぎると、時間単価もクオリティの印象も下がる
- 依頼する側は、料金ではなく過去の作品で選ぶ
ミックスで収入を得る方法を含めた全体像は作曲・DTMを仕事にする方法|プロ・副業で収入を得る5つのルートで解説しています。
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