シンセはなぜ難しい?Retrologueで学ぶアナログシンセ入門【DTM初心者向け】
「シンセって難しすぎる…」
DTMを始めたばかりの方の多くが、一度はそう感じます。
画面には大量のツマミ。
オシレーター、LFO、フィルター、エンベロープ…。
しかも、触ると音が変わる。
でも「なぜ変わるのか」が分からない。
今回は、実際のレッスン内容をもとに、Cubase付属シンセ「Retrologue」を使いながら、
- シンセの基本構造
- 音を太くする方法
- “喋るようなシンセ”の作り方
- Serumとの違い
を、DTM初心者向けに整理していきます。
今回のテーマは、
「シンセは暗記ではなく、“役割”を理解すると一気に楽しくなる」
です。
シンセは「3つの役割」で考えると理解しやすい

まず最初に覚えたいのが、シンセの基本構造です。
ほとんどのアナログタイプのシンセは、
- オシレーター
- フィルター
- アンプ
の3つで動いています。
オシレーター = 音の材料

オシレーターは、音の“原料”です。
例えばRetrologueでは、
- サイン波
- 三角波
- ノコギリ波
などを選べます。
イメージとしては、
- サイン波 → 丸い音
- 三角波 → 柔らかい音
- ノコギリ波 → 派手で明るい音
です。
J-POPでは、ノコギリ波がかなり多用されます。
フィルター = 音の不要部分を削る

フィルターは、音を削る機能です。
特に重要なのが「カットオフ」。
カットオフを下げると、高音が削られて暗い音になります。
逆に上げると、明るく派手になります。
初心者の方は、
「フィルターは音色を変える」
というより、
「高音を削る装置」
として覚えると理解しやすいです。
アンプ = 音量の時間変化

アンプは、音量の変化を担当します。
ここで重要なのが「エンベロープ」です。
例えば、
- アタック → 音が鳴り始める速さ
- リリース → 音が消えるまでの時間
を調整できます。
ピアノっぽい音ならアタックを短く、
パッド系ならアタックを長くします。
「シンセが難しい」と感じる最大の理由

ここが重要です。
初心者の方が混乱する原因は、
“どのツマミが、どこに影響しているか分からない”
ことです。
例えばRetrologueには、
- LFO
- レゾネーター
- マトリックス
など大量の機能があります。
でも実際には、
「音を揺らす」
「音を太くする」
「音を変形する」
という役割に分類できます。
つまり、
全部を暗記する必要はありません。
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音を一気にプロっぽくする「マルチタイプ」

今回のレッスンで特に重要だったのが、
Retrologueの「マルチタイプ」です。
これは、
1つのオシレーターを複数同時に鳴らす機能
です。
例えば、
- No.(数)を4
- Det(デチューン)を少し上げる
と、
同じ音が微妙にズレながら複数鳴ります。
これだけで、一気に音が太くなります。
デチューンとは?

デチューンは、
音程を少しだけズラす機能
です。
ここで重要なのが、
“少しだけ”
という点。
上げすぎると、ただ音痴になります。
初心者の方は、
- 「違いが分かる直前」
- 「気持ちいいギリギリ」
で止めるのがおすすめです。
これは実際のプロ現場でもかなり重要な感覚です。
“喋るシンセ”はどう作る?

最近のJ-POPや海外ポップスでは、
「ギュッ」
「ワウ」
「喋っているような音」
がよく使われています。
Justin Bieber系のサウンドでも非常に多いです。
これを作るために使ったのが、
- エンベロープ3
- マトリックス
でした。
エンベロープ3で「一瞬だけ音程をズラす」

通常のシンセは、
- フィルター用
- アンプ用
のエンベロープしか使いません。
でもRetrologueには、
追加の「エンベロープ3」があります。
これを使うことで、
“音の立ち上がりだけ”
“一瞬だけ”
ピッチを上下できます。
例えば、
- アタック → 9ms
- 最後は0に戻す
ように設定すると、
「ギュッ」と喋るような動きになります。
これが、人間の声っぽさの正体です。
LFOとは?

LFOは「低周波振動子」と呼ばれます。
難しく聞こえますが、
“ゆっくり揺らす装置”
と思えばOKです。
例えば、
- ピッチに使う → ビブラート
- 音量に使う → トレモロ
になります。
LFOは、
「ずっと揺れる」。
一方エンベロープは、
「最初だけ変化する」。
この違いがかなり重要です。
Serumとの違いは?

今回のレッスンでは、
Serumとの違いにも触れました。
Retrologueは、
アナログタイプのシンセです。
一方Serumは、
より複雑に音を変形できるシンセ
です。
例えばSerumでは、
- 音程
- 波形そのもの
を“ぐちゃっ”と変形できます。
そのため、
- 喋る音
- EDM系の派手な音
- Future Bass系
ではSerumが非常に強いです。
ただし、
初心者の方には、
Retrologueのようなシンプルな構造のほうが理解しやすいです。
音作り上達のコツは「音真似」

今回のレッスンでも強調されたのが、
「音真似は最強の勉強法」
ということ。
特におすすめなのが、
- 好きな曲の音を真似する
- リズムだけ借りる
- 音程だけ変える
という練習です。
実際、プロもかなりやっています。
そして、
「これ使えそう」
と思った瞬間にプリセット保存。
これが、自分だけの武器になります。
初心者ほど「深追いしない」が大事

シンセは本当に奥が深いです。
だからこそ、
- 完璧を目指しすぎない
- 気持ちいいと思ったら止める
- “うるさくない”を基準にする
のが大切です。
特に初心者のうちは、
「理論100%」
より、
「耳で気持ちいい」
を優先したほうが上達が早いです。
まとめ

今回のポイントを整理すると、
- シンセは「オシレーター → フィルター → アンプ」で考える
- マルチタイプとデチューンで音は太くなる
- エンベロープ3で“喋る感じ”を作れる
- LFOは“ずっと揺れる”
- 音真似は最高の練習法
- 深追いしすぎないことも重要
という内容でした。
シンセは最初こそ難しく感じます。
でも、
「このツマミは何をしているのか」
が少しずつ分かると、一気に楽しくなります。
特にRetrologueは、
DTM初心者が“シンセの本質”を学ぶのにかなり優秀です。
まずは今回紹介した、
- デチューン
- カットオフ
- エンベロープ
だけでも触ってみてください。
それだけでも、
かなり“プロっぽい音”に近づけます。
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